脳卒中は、脳の血管の異常で急に起こる病気の総称で、脳血管障害、脳血管疾患と言われます。血管が切れる場合(脳出血やくも膜下出血など)と、血管がつまる場合(脳梗塞)に分けられます。
脳卒中は、以前は日本人の死亡原因の第1位だったことがありましたが、現在では、1位が悪性新生物、2位が心疾患で、3位が肺炎、脳卒中は第4位です。平成23年に肺炎に越されました。脳卒中の死亡が減少した理由は、皆さんの高血圧に対する認識が高くなり高血圧症を治療する方が多くなったからです。また、患者数は癌患者よりも多く、約150万人といわれています。年間では、新たに約35万人の人が脳卒中になっていて、年間死亡者数は約13万人と言われています。
脳卒中の中でも患者数がいちばん多いのが脳梗塞で、脳卒中全体の約75%を占めているとされています。次いで脳出血が約15~20%、くも膜下出血が約5~10%です。ここでは脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作を解説します。後に脳卒中に関して皆さんから受けた質問に対するQ&Aを載せています。参考にして下さい。